政府の怖さ

メキシコのニュース

メキシコからこんにちは。
薫です。

去年から、メキシコではアナウンサーの解雇が増えています。
去年は、個人的には好きだった、ペドロ・フェリス・デ・コンというキャスターがいきなり担当番組から外され、そのまま解雇になりました。
彼は、昔から「インテレクチュアル革命」と呼んで、政府による愚民化政策に反対していた人でした。彼は番組で政府の汚職や、公約の矛盾などを鋭い口調で指摘し、よく日本の良さを例に出していた方です。

それが、いきなり消え、今では、個人で放送局を立ち上げて「インテレクチュアル革命」を継続しています。

なぜ、急に消えた=解雇されたかは、一説によると大統領に言動を控えるように注意をされ、受け入れなかったとのことです。
十分に考えられることですね。

そして、今月に入って同様に辛口キャスターが、同僚キャスターが解雇されたことをニュース番組で発表をしました。
その次の日、彼女も首になりました。

この局は、ファーストレディー名義の豪華な家が、彼女が女優時代に稼いだだろう額を大幅に超えていることを指摘して、大統領の逆鱗に触れたようです。
局には、この辛口キャスターを解雇しないと放送権をはく奪すると言い迫ったとか。

それと同時に、「メキシコリークス」が誕生しました。
これで、ネット上で政府の汚職などを市民が話せることになります。

それにしても、現大統領のうらには、あのサリーナス元大統領がいるので、これぐらいのことは普通にやり抜けてしまうのではないのでしょうか。
これからこの国はさらなる愚民化に向かっていくのかどうなるのでしょう。

それでは、良い週末を。

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