釈放されてしまいました

メキシコからこんにちは。
薫です。

あの日から、もう約8年も経ちました。

メキシコ国内でマフィアと警察・軍との衝突がまだ激しくなかった頃、誘拐を主としていた犯罪組織、ソディアコが検挙されました。
そのときに、この組織は解体されたのですが、そのことよりも注目を集めたのが、主犯格の恋人であり、検挙時に同時に逮捕されたフランス人のフローレンス・カセ(カタカナはよくわからいので、本名表記でFlorenceCassezです。)でした。

 誘拐組織にヨーロッパの先進国からの女性が加わっていたので、最初は、恋人に脅された被害者だろう。という憶測もたちましたが、捜査が進むにつれ、被害者から出た証言は、彼女のスペイン語は完璧で、脅迫、身体的危害を加えていたということがわかりました。

 そういうわけで、逮捕され、メキシコ国内の刑務所に収監されていました。

そして、逮捕されてからというもの、メキシコでの捜査過程の不正を訴え、釈放を要求し続けておりました。

昨日ついに、メキシコでの裁判を行う前に、要は有罪か無罪かの判決が出る前に、捜査の過程が不当だったいう彼女の要求が最高裁に認められ、釈放され、そのまま夜の便でフランスへ帰国しました。

 彼女が本当に加担していたかどうかについては、フランスの意見は、メキシコの汚職にまみれた司法のせいだ。と言って無実を主張し、メキシコ側は被害者の証言をもとに(物的証拠があるかまで私は調べておりません。)有罪を主張し、裁判を求めています。

 メキシコが汚職にまみれているのは本当だけれども、被害者が8年間にもわたって彼女に直接被害を受けたと嘘の主張する理由はなさそうです。それも被害者は1名ではなく結構な人数になるようです。

 今回の釈放をメキシコ人は嘆いています。被害者は、釈放が発表されたときに泣き崩れたそうです。去年の末、以前の汚職を好む政党に政権が移りました。新大統領は、なぜか就任後すぐにフランスへ外交へ行きました。この過程で何らかの取引があったのでは。と疑われています。

 事実はどうであれ、犯罪組織主犯格の恋人で、逮捕された彼女は、本国では今ではヒロイン扱いで、本の出版に、映画製作にも合意サインをしたそうです。監獄から一気にスターへ。
結局、有罪か無罪かは、今後判定が下されることはないでしょう。


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